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学園 実践編



– 第12話 – 「茶事ゼミ!」


2003年5月15日(木)
この日、一日かけて、茶事ゼミというのがありました。


茶事ゼミ!すごい響きではありませんか。
初め、その字面を見たときに一体何が行われるのだろうと思いを巡らせてしまいました。そもそも茶事というのは、茶道の集大成みたいなもので、それを行うために茶道があるといってもいいのかな、というくらい、大事なものです。←もちろん、それだけではないですが。
平たく言うと、茶事というのは、亭主と、それを補佐する半東がいて、3人くらいのお客(それぞれ正客、次客、詰と名前がある)に、濃茶を差し上げるために、様々な点前をしてもてなす、というものです。
いきなりドロっとした濃茶を飲ませてはいけないと、最初に食事(懐石)を差し上げます。
食事の後に、肝心の湯を沸かすために、初炭手前というのをします。
その後、主菓子を差し上げて、一旦、席を出てもらいます。その際、亭主は掛け軸を外して花を生けたり、急いで席中を整え直します。で、銅鑼を鳴らして、また部屋に入ってきてもらって、ようやく濃茶を飲んでもらいます。
そしてそれで終わりではなく、今度は気軽に薄茶を飲んでもらうために炭を直して(後炭手前)、干菓子を出し、薄茶点前をして、やっと終わり、というわけです。
以上、簡単に言ってもややこしいのですが、実際はもっともっとややこしく、懐石が最初とは書きましたが、実際は客は懐石が出る部屋に入る前に違う部屋に通され、そこでも湯を飲み、部屋から部屋に移る際には庭に出ます。(この日は雨だったので、ばっちょ傘という、北風小僧の貫太郎のような、珍しい傘の作法を教わることができました)
庭ひとつとっても、歩き方や手の洗い方など作法があるのです。
なにより、客側も亭主側も裏方も、いつも一箇所にいるわけではなく、全員別々に何かをやっていることがあるのです。
 そんなに複雑怪奇な「茶事」というものを、どうやってゼミするんだ!?と思っていました。想像では、亭主役の人や客役の人、裏方で食事などを作っている役の人などが黙々と茶事をこなしている所を、好き勝手にあらゆる角度から覗いて観てまわる、新感覚の演劇のようなスタイルなのかな、と思っていました。
が、実際は、先生が黒子状態になって作法を指導し、それに従って観客も移動する、というスタイルでした。
でもやはり演劇を見てるような気分で、楽しいゼミでした。
(ただし、一日正座で足が死にました…)

( 2003/05/15 0:31 am )